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IRIZAKI備忘録

最初はレザークラフトをメインに書きます。

ブリーフケース

ブリーフケースの巻

今回はブリーフケースの紹介です。

鞄を作ろうと思ったキッカケは、通勤用鞄がボロボロになったことで、社会人になりまだ2年と半年くらいで2つも鞄を無駄にして、こりゃしっかりした物を買って長持ちさせなきゃいけないぞと探したのですが、ピンと来ず、ならば自分も作ってみようとなったのが始まりです。

 

かなり時間がかかりましたが、なんとか完成しました。以下完成物。

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今回作った鞄は、鞄の中でも比較的簡単な形です。それでも結構時間がかかりました。以下材料等の情報。

  • 材料
    ・皮革:カフー ブラウン  2mm 70デシ程度(本体用)
        ピッグスエード (内装用)
        ピッグスキン (内ポケット用)
        床革 (サンプル用、把手の芯用)
    ・金具:両カシメx4 (持ち手用)
        両カシメx6 (横のマチに)
        ジャンパーホックx3 (内ポケット取り外し用)
        底鋲x5
        手元カンx4
        Dカンx2
        ファスナー両オープンx1
    ・その他:ベルポーレン1.5mm(底用)
         縫い糸中細
         ゴム糊等
  • 費用:全部で12000円程度
  • 作成時間:60時間…?(実時間不明)

 

といった感じ。仕事終わりにコツコツ作ってたので正確な時間はわかりません。20日かかったので、40~60時間くらいかなぁ

 

作成工程は以下の順。

  1. デザインを考える
  2. サンプルを作る
  3. 寸法、作成手順を詳細化する
  4. 型紙作り
  5. 素材の裁断
  6. 下処理
  7. 各パーツ作成
  8. 組み上げ
  9. コバ処理
  10. 把手作成
  11. 内ポケット作成
    →完成!

 内ポケットは普通パーツを作成してる時に作ると思いますが、今回の鞄はポケットを後で取り付け可能なカバンにしたので、最後の最後で作れば良いものになっています。

 

それでは工程順に書いていきます~

 

 1.デザインを考える

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何やら汚い落書きですが、デザインを考えてた時のメモです。

ファスナーで上部分だけ開閉できるブリーフケースを採用。

あとは詳細をどうするか画像検索しまくってイメージを固めていきました。

 

最初に決めたことはこれくらいでしょうか…

・大きさは一般的なものより小さめに(A4は入るようにする)
・色合いは茶系
・何を入れるか

 

 

昔から明治〜昭和ぐらいの洋館の雰囲気が大好きで、あの色の雰囲気に合いそうな、クラシックで茶色のもの…というイメージです。

↓洋館検索。このレベルに合うものを作るのはまだまだ無理かな・・・

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 2.サンプルを作る

ある程度寸法を決めて、床革(2mmくらいのもの。150デシくらいで数百円)で試していきます。ボンドで接着していって、考えた手順で作れるか、寸法的に問題ないか確認します。

 

・切って

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・組み立ててみて

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・接着完了!

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サンプルを作ってみると、このままだと上部の端がカシメで固定し辛そうとかわかりますね

 

 

 

 

 

3.寸法、作成手順を詳細化する

サンプルから寸法、作成手順を詳細化していきます。

この辺りでまたまた落書き

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※最終的に変えたところがあちこちにあるので、あまり参考になりません
デジデジ描いてるけど、”デシ”が正しいですね笑

 

 

寸法が決まれば、革を買います。

 

革のサンプルを購入して探しましたが、これがかなり悩みました。

なにしろどんな革がいいのか、どんな革の種類があるのか知識がなく、さらに初めて作るもので高価な革を買うのは怖い。。

結局、ふらっと立ち寄った革屋さんで1デシ110円(安い)のカフーというレザーにしました。

 

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ものすごいムラ。

ブラウン色で、他のレザーに比べて茶色でも赤みが強い茶色です。約70デシで8000円程~

その他の内張りに使用する豚スエードなどは既に持っていたものを使います。

 

 

 

 

 

4.型紙作り /  5.素材の裁断

メモから型紙を作成し、切り取る場所を決めていきます。

 

決めるときに気を付けたこと。

・革の繊維方向(革が伸びて型崩れしにくいように)

・ショルダー部分は45mmほど残す(把手に使うため)

・銀面の傷、色合い等(表側はなるべく綺麗な部分を使う)

 

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型紙にはいつも100均一の工作用紙を使っています。型紙を置く位置を決めたら、型紙に沿って丸ぎりで線を引いて、別たちでカットしました。

自分は丸ぎりの代わりにいつもハードダーツの矢を使っていますが、いい感じに使えて重宝しています。

 

 

6.下処理

切り出したパーツごとにコバ漉き、コバ磨きをします。(コバ磨きは組み上げ後にできない部分だけ)

この革はトコノール(茶)がめっちゃ合います。この鞄のコバは全部トコノール(茶)だけで処理。

 

・切ったパーツのコバ漉きをしているところ

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 内側のポケットのパーツは左端のコバ漉きに失敗。(縫い合わせると見えなくなるところで失敗して助かりました。練習は見えない部分からやりましょう!)

 

 

 

 

7.各パーツ作成

考えた手順通りにパーツごとに縫い合わせていきます。

ここからはひたすら、ひたすら縫います。

 

バンくらいに大きいと、2mm巾のメジャーな菱目打ちが丁度いい感じになりました。(小物だともっと細かいほうが良いかな)

糸は、麻糸中細の同系色でまとめます。

 

・最初は内張のピッグスエードと外側をゴムのりでつけ、内ポケットの下一列を縫う

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・ココで既にいい感じに

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・把手の付け根の部分を作る。小さいのはマチにつけるもの

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・各パーツをカシメで取り付けf:id:westaa:20170402101446j:image

 

・外ポケットのパーツは先ほど折った物の外側につける

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バンの底は強度が必要なので、芯材でも硬いベルポーレンを取り付けます。

あと地面と接するので底鋲も取り付けます。写真は底鋲を固定する前のもの(固定していないので少し浮いている)

 

・ファスナーも取り付け

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8.組み上げ

パーツ作成とやることは変わりません。縫うのみ。

 

・先ほどの底のパーツを本体に取り付けf:id:westaa:20170402101554j:image

 

・雰囲気がそれっぽくなっていきますf:id:westaa:20170402101644j:image

 

・オイル塗り

失敗です。オイルを塗る必要はなかった。。

ヌメ革のようにオイルを塗る予定でした。なので、後から塗るのが難しい外ポケットの内側は、組む途中で塗っておきます。

ということでいつも使っているピュアホースオイル(コンパウンド)を使用すると↓の画像のように擦り傷が付いたようなよくわからない跡が残ってしまいました。。コンパウンドがいけないのか、塗るときに少し擦るようになったのがいけないのか、そもそも塗る必要がなかったのか、理由がはっきりわかりません。

とりあえず見えない場所で助かりました。

試しにハギレに塗ったときは大丈夫だったんだけどなぁ

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・マチ部分の縫い合わせ。

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下部分は2枚合わせて菱目をうち、

横はマチじゃなく本体側だけに菱目打ちをして、合わせた後に菱ギリで貫通させています。(別々に菱目打ちで穴をあけてから、合わせて縫ってもよかったかも)

 

・鞄上部も片側だけ付ける

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・マチを縫う

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・横をつけたら上をつけます

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・縫い終わり!

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・鞄内部

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9.コバ処理

コバを豆カンナで平らにして、丸みが出るよう紙やすり(150→240→400番のように細かくしていく)で整えていきます。

・横

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・上部

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ヤスリ掛けは、指の腹で撫で起伏がなければOKとして、コバに処理剤を付けて磨いていきます。(染料+)ふのり+コバパックス、顔料塗料、トコノール等いろいろあると思いますが、今回はトコノール(茶)のみです。

 

・トコノールをつける

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・磨く

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このファスナーの端はカシメで止めます。

 

ここまでくればもうあとひと踏ん張りです。

 

 

 

10.把手作成

”はしゅ”と呼ばれる(最近知りました)、持ち手の部分を作ります。

把手の芯には床革を重ねたものを使います。

一般的には、糸を束ねたものか、革の既成の芯を使うのかなと思います。

 

作り方として、床革をかなり大雑把に縦長に切り、鉛筆を削るみたいに別たちで削って形を作ります。

最初に45mmほど残した革のショルダー部分で包めるくらいに削ればok

 

・重ね合わせたもの

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・削っていく

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・ヤスリで磨く

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丁度いい大きさになるまでトコノールをつけて、削り、磨きを繰り返します。

 

・把手に使用する革(ショルダーの部分)を切り出します

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・切ったもの

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・片側に穴をあけ、菱ギリで貫通させて縫います

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把手の芯を包む部分はカバンに取り付けてから縫うので、穴だけ残しておきます。

 

・縫い終わったもの

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・カンナやヤスリでコバの処理をしますf:id:westaa:20170402102534j:image

・つけてみる

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どうやら長すぎたようです。

革を切って短くします。

 

・短くしたもの

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・カシメを打って固定

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ここで失敗したと思ったのが、手元カン部分に伸び止めの革やシールを挟まなかったことで、把手が伸びやすくなってしまったかなと。
挟めばその分把手の寿命を延ばすことにつながるので、やっておいたほうが良いと思います。

 

後は後付けのポケットを作るのみ。

 

 

 

 

11.内ポケット作成

豚革を使って内側のポケットを作りました。

ジャンパーホック3つで固定するため、あとで好きなデザインのポケットを取り付けることができます

 

・取り付ける部分

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・ポケットを取り付ける前の基礎部分

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・作ったポケット

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え?これだけ?

って作って2か月経つ今見てもそう思うんですが、

必要になったらつけようと思ったら、今もこのままになってしまい…ポケットって意外と使わないなぁ笑

 

↓2か月使用したもの

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 というわけで完成です。作り始めた時はどうなるかと思いましたが、何とかなって良かったです。革の雰囲気のおかげでなんとか形になりました(´∀`)

 

あと、そのうちショルダーストラップ(肩掛けの部分)を作る予定ですので、その時はまたこのカバンのことを書こうと思います。

 

バンを作る過程でいろんなブログを見て、自分の技術の未熟さも思い知りましたので、これからもっと勉強してよい物を作れるよう頑張ります〜