IRIZAKI備忘録

最初はレザークラフトをメインに書きます。

二つ折り財布作り

桜が咲いたと聞いたあたりに近所で薔薇がたくさん咲いて、そっちのほうが春っぽいなぁなんて思ってたりするこの頃。( 薔薇は晩春から良く咲くそうですが(´-`) )

 

今回は二つ財布について、過去制作物の紹介です。

自分がレザークラフトを初めて、一番最初に作ったのは二つ折り財布でした。

作って見て、財布はレザークラフト初心者が手を付けるものに最適だと思います。

というのも、基本的な作業「型紙に沿って切る」「菱目を空ける」「縫う」「ボタンをつける」がほとんどで、練習に向いてます。また縫製も平面的なので作成工程がイメージしやすく、失敗しにくいかなと。

もちろん難易度は型によりけりで、最終的な出来栄えも腕により著しく変わりますが、とりあえず作れて、練習になって、使えるものというのは素晴らしい!

 

今回はそんな二つ折り財布を紹介しようと思います。

もしこれから作成する方がいらっしゃれば、私が作るときに型紙~作成まで参考にさせて頂いた、メカ好きおじさんの講座(二つ折り財布(スリム型))をご覧頂ければ、とても参考になるはず!

メカ好きおじさんの初心者向けレザークラフト講座

 

私は何度も何度も読ませて頂いていて、本当に参考になりました。作成工程はそこに詳しく記載されているので此処では振り返るだけですが、何か参考になることを書けたらいいなと思っています。

 

では、以下紹介です〜

 

 

 

作ったもの

■1つ目(馬革の財布)

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■2つ目(コードバンとヌメ革の財布。プレゼントに)

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■3つ目(コードバンとヌメ革の財布。自分用に)

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1つ目の馬革の財布は、先の講座の型紙を参考に作ったもの。

2つ目はコインケースを縦にして、カード入れの裏側にも物が入るようにしたもの。

自分用に作っていたんですが、完成したタイミングで丁度誕生日の友達が遊びに来たので、そのままプレゼントになりました。

3つ目はほとんど2つ目と同じ。上部にも縫い目を入れています。これは現時点で使っている財布になります。

 

それでは馬革の財布から。

■1つ目(馬革の財布)

1. 革を買う

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型紙に足りそうな革を買いました。東急ハンズで4000円と少しです。使いづらい部分も含めて40デシくらいでしょうか。

当時、動物の革の違いすらよく分かっておらず、とりあえずタンニン鞣しっぽければ大丈夫だろうと購入した馬革です。(この考えはヤバい)

結論ですが、一般的に財布には向いていないと思います。馬革でもコードバンは別ですが、それ以外は柔軟で非常に滑らかな素材であり、財布の外側に使うと傷だらけになったり、使っているとヨレヨレになります。手触りは良い&牛革に比べて軽いので、使うとすれば財布の内側かなぁ。

 

 

2. 型紙に沿って切る

型紙を作って、カットする配置を決めます。

型紙を置いて、この辺かな~というのを決めたら、丸キリで型紙に沿って線を引きます。(私は相変わらずハードダーツですが)

 

・型紙置く

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・線を引く

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・線を引いた後、線に沿って切る

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 確かこの時はカッターで切っていたような・・・切れ味が悪いとボロボロになります(画像のように)。良いカッターでなければ、せめて別たちは使いたいところ。

 

 

3. 下処理

先に裏面と縫いつけた後に塗りにくいコバに、トコノールを付けて磨きます。

・磨く

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・全てのパーツに塗り終わったところ

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4. 縫製

ノリ付け&菱目打ち&手縫いを繰り返していきます。

 

・ひらすら縫う

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小銭入れの蓋部分はもっと長かったのですが、綺麗な形に切ることができず、ここまで短くなってしまいました。。

また、蓋のボタンにジャンパーホックを使用していますが、財布の小銭入れにジャンパーホックは硬すぎるのでお勧めしません!開けるときに力がいるので大変です。蝋を塗って滑りをよくしましたが、それでもバネホックに比べて開けにくい。

 

 

5. コバ磨き

コバを磨いていきます。

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革は全体的に1.6~2mmくらいで、当時コバ漉きという概念すらなく、とても太いコバになりました笑
豆カンナが無いと切り揃えるもの大変で、「切り揃える」→「ヤスリで整える」という工程を踏むためには、カッターで頑張って切るしかありません。豆カンナは重宝します。

 

 

・コバを磨けば完成です!

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ソフトな印象の財布。このソフト感を生かせる形の財布が作れれば、馬革もありかもしれない。

 

 

 

■2つ目(コードバンとヌメ革の財布。プレゼント用)

続いて財布2号機です。

前回より別たちやその他道具も充実し、ほんの少し上達したので財布作りに再挑戦しました。

また、1つ目の財布から、以下の点を変更しています。

・カード入れの後ろにポケット追加

・小銭入れを縦入れに変更

 

ポケットは収容量の増加、小銭入れは縦のほうが使いやすいと判断し、変更しました。

(小銭入れは、お札と小銭の取り出し方向を一緒にしたほうが良いかなと。)

 

 

1. 革を買う

材料は、コードバン(外側)とヌメ革(内側)です。

コードバンはタカラ産業さんに道具を買いに行った際に見かけたもので、ランドセルのハギレなんだとか。右下の2枚が入って1500円です。

顔料塗りのものですが、少しずつ革の知識が付き始めていた自分は、コードバンと聞いて迷わず買いました。珍しい革が欲しかったんです( ^ω^ )

材料費としては、コードバンが1500円(500円だったっけ?)(二つ折りの外側2枚分+α)、牛ヌメが東急ハンズのA3サイズ1mm栃木レザーが2000円程。

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コードバンにもいろいろあり、私はこれしか使ったことはありませんが、どちらかというと染料仕上げのほうが好きです。顔料だとどうしても塗りつぶした感じに見えるので・・・

染料仕上げだと色味に透明感があり、使い込んだ時に出る艶が色の濃淡を作ってくれて、見た目が凄く良くなる。というイメージがあります。

一応、経年変化は顔料仕上げの物でもあります。形が内包物によって変わってきて、丸みがでてくると、その丸みで光沢が変化して使用感が出るのがそれだと思っています。

といっても色合いには変化がないので、そこはまぁ、残念だなと思いますが。

 

 

 

2. 型紙に沿って切る

同じなので省略!

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3. 下処理

下処理として、ヌメ革は先にオイルを塗っておくのが良いです。

縫い始めると塗りにくい部分があるので、あらかじめ塗っておきましょう。

ニートフットオイル(牛脚油)を使用しました。オイルを塗って、乾くまで3時間~半日程度放置します。

 

※なんでもかんでも塗るのが良いってことはありません。タンナーで加油工程で使用するオイルや、その革自体の特性などによって手入れは変わってきます。この辺勉強中なので、もう少し詳しくなったらまとめたい。

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4. 縫う & 5.コバ処理

1つ目の財布から、ホックをバネホックに変更しています。

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・コバ磨き

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 固い革はコバの磨きがいがありますね!!画像では、外側のコードバンのコバがざらざらしているので、更にヤスリで磨く→トコノールで磨くを繰り返して綺麗にしていきます。(トコノールにより表面が固くなって、ヤスリ掛けがしやすくなります)
職人さんはある程度柔らかい革でもコバを磨けるそうです。凄い・・・

 

で、コバを処理すれば完成!

縫製にあたり、菱目打ちは1.5mm巾の細かめのものを使っています。レザークラフト用品で一般的に売っている一番細かいやつですが、財布のような小物にはしっくりくる感じがします。

 

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後ろのテレビが将棋・・・ってことは日曜に完成したのか笑 

 

 

 

■3つ目(コードバンとヌメ革の財布。自分用)

3つ目にもなると慣れたものです。(相変らず、コバ漉きの概念がありませんが。。)

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3つの財布全部で気になっているんですが、全部外側から見た縫い目が歪んでいます。理由は内側から菱目で穴を開ける際に歪んだためですが、内側から開けて綺麗な縫い目にするのは難しいので工程を少し変更して、次回は外側から菱目を開ける手順で作りたいと思います!

 

 

ということで、二つ折り財布でした。

1つ目と3つ目、それぞれ数か月使用したものです。ヌメ革はいい艶が出始めてきました。ただし、小銭入れのホック右上部分がカード入れと干渉して汚れがつきやすいので、次はその辺も考慮して設計したい。

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 1つ目の財布は今は使っていませんが、最初に作ったものとして大事に取っておこうと思います。いつか、馬革を生かした小物や鞄を作って見たいものですなぁ。